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11月, 2021の投稿を表示しています

Round about midnight

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 わしが日本語でカバーしているランドミッドナイトのオリジナル。通常、別の歌詞で歌われることがほとんどだが、これは、セロニアス・モンク自身がバブズに頼んで書いてもらったバージョン。わしのはこれを日本語にしたもの。本当に素晴らしい歌詞でこの曲にぴったりだと思う。バブズは殆ど知られていないし、頭の固い(特に日本の)ジャズファンにはゲテモノ扱いされていて残念だ。

水たまり

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6月に頂いたコメントに全く気づかずにいた。 一応返信したが、その方に届くのかわからないので、新しく記事にする。 村八分の水たまりの動画のリクエスト。 懐かしいねー、9年前やて。 村八分は、夢うつつ、水たまり、はなからちょうちんと、3曲やってたな。 わしはチャー坊の歌詞好きなんよね。 この動画は、2012年、ニコ生時代の最初期やね。

京都ケルアック聖地巡り「龍安寺石庭」

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  龍安寺に行ってきた。 12月から改修工事が始まるらしいからその前に。 基本的に寺とか興味ないが、この石庭はジャックケロアックの「ダルマバムズ」に出てくる。 しかし、京都に50年も住んでいながら、龍安寺に行きたい理由が、ケロアックの小説に出てくるからとか、自分でも変わってるなと思う。 ケロアックは恐らく日本に来たことないと思うが、小説の主人公のモデルで京都に住んでいたこともあるゲイリースナイダーは間違いなくここを訪れたであろう。 ゲーリー・スナイダーまだ生きてるんやで、ビート・ジェネレーションの最後の生き残りちゃうかな。 「オン・ザ・ロード」はまさしくアメリカの話だが、「ダルマバムズ」は日本の禅文化の影響が色濃くて親しみが湧く。 寒山拾得の話も出てきて、この小説自体が、寒山に捧げられたものだ。 以下、小説の原文 Jack Kerouac - The Dharma Bums chapter 3 "This Rol Sturlason was interested in the famous Ryoanji rock garden of Shokokuji monastery in Kyoto, which is nothing but old boulders placed in such a way, supposedly mystically aesthetic, as to cause thousands of tourists and monks every year to journey there to stare at the boulders in the sand and thereby gain peace of mind." 以下、わしの翻訳 「この ロル・スターラソンは、京都の相国寺、龍安寺の有名な石庭に興味を持っていた、それは古い石が神秘的に美しいと思われる方法で配置されているにすぎないが、毎年何千人もの観光客や僧侶が訪れ、砂の中の石を見つめることによって心の平静を得るのだ。」

オン・ザ・ロードとロックンロール

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ビートルズ、ボブ・ディラン、ドアーズなど、ロックンロールに多大な影響を与えたオン・ザ・ロード。でも小説の中にロックンロールの話など全く出てこない。出てくるのはジャズの話ばかり。そしてジャズの世界でオン・ザ・ロードが語られることは滅多に無い。これ不思議だと思わない?この謎を解くには、この小説の誕生の背景を知らなけれならない。オン・ザ・ロードの物語のタイムラインは1947年から1950年、つまりビバップの全盛期。そして小説が執筆されたのが1951年、そして、発行されたのが1957年。というわけで、物語から発行までに10年近くを要している。このタイムラグが影響しているわけ。小説が発行された時には、チャーリー・パーカーはもう故人なんやね。そして、時代はもうロックンロール一色になってたわけよ。ケロアックは題名を「ロックンロール・ロード」にしたら倍ぐらい売れるんちゃうかと話したらしいが。オン・ザ・ロードはジャズの小説だ。わしはオン・ザ・ロードに出てくる曲(アーチスト名のみが登場する場合はわしが適切な曲を選択)を全て集めてプレイリストにするというプロジェクトをやっているので、ぜひ聞いてみて欲しい。

Beatnik

 昨日の記事書きながら思ったんやけど、いわゆるビートニクという言い方は、あのビートニクが!みたいな感じで軽蔑的に使われてたわけで、本人らは自分らのことをそう呼んでいたわけではないねんね。あくまで、ビート・ジェネレーションよね。そして、ベレー帽、顎髭、サングラスっていうのは、完全にステレオタイプなんよね。ケロアック、ギンズバーグ、バロウズらは、誰もそんな格好してない。でも、そのスタイルに憧れるのよね、不思議と。ま、ビーバッパーのスタイルとほぼ一緒っていうのが理由かな。まあ、それも実際には、ディジー・ガレスピーのスタイルであって、その創始者であるチャーリー・パーカーのスタイルではないんやけどね。ま、あくまでファッションのスタイルの話よね。

【ライブレポート】Klact / さとうじゅん Live at 拾得 11/2/2021

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【いきさつ】 コロナ感染者が随分減ってきた10月4日、4ヶ月ぶりに拾得の飛び入りに行った。 終演後、同じく飛び入りに来ていたさとう君と一緒にライブが出来たらいいねという話をした。 翌日改めてさとう君に連絡を取り、詳細を決めて拾得に連絡し、2年半ぶりのライブが決定した。 ライブが決まるってこんなに嬉しい事なんだなと改めて思った。 【準備】 正直、この2年半、あまりギターを弾いてなかったので、指のタコはほぼ無くなっていた。 指が痛くて1時間も弾けない状態だったので、まず指のタコ作りという事で毎日1時間の練習から始めた。 10月はできるだけ拾得の飛び入りに参加して、鈍ったステージ上での感覚を取り戻した。 ライブ当日までには、指のタコは完全に元に戻っていた。 【ライブ当日】 まずはわしのリハ、今回のPAは大海さんだった。 モニターありと無しの両方を試させてくれたが、無いほうがやりやすかった。 今までコスクラの場合だとモニターありが前提だったので、モニター無しという選択は考えた事が無かった。 次にさとう君と一緒に演る曲のリハ。 こちらもモニターありと無しを試させてもらったが、無いほうがやりやすかった。 その後さとう君のリハ、さとう君も同じくモニター無しにした。 リハのあとはオーナーのテリーさんと話したり、楽屋でさとう君と話したりした。 【開場】 いつものことだがワクワクする瞬間。 いろいろ考えて落ち着かないが、サッポロラガーと、玄米定食を食べながらお客さんを待つ。 初対面の方々、2年半ぶりに見る懐かしい方々、知り合いが続々と来てくれて、皆さんとお話しながら楽しく過ごした。 【第一部:さとうじゅん】 彼が弾き語りを始めた2019年から知ってるが、話すようになったのは割と最近の事だ。 最初に見た時から才能のあるやつだと思っていたが、本人には一度もその話はした事がない。 わしは自分のスタイルを持つ事こそがミュージシャンにとって最も重要な事だと思っている。 彼は自分のスタイルをしっかり持っているし、これからもそのスタイルを追求して行って欲しいと思う。 この日の演奏から、個人的に彼の曲で一番好きな曲、おとなりさん。 【楽屋】 さとう君の演奏が終わる前に楽屋へ。 毎回、衣装はいくつか持って行って最終的に楽屋で決めるが、それも楽しみの一つ。 今回のコンセプトは、"Beat-Bop...