2/11 ワンマン・ライブレポート

【ライブ動画】

【経緯】

去年の秋、スローハンド飛び入りライブの後、 マスターの佐野さんと話す機会があり、ワンマンがやりたい旨を伝えた。 ホールレンタルでやらせてもらうつもりだったが、 佐野さんはブッキングで入れてやると言ってくれた。 一つ夢が叶った瞬間だった。 正直、最初からワンマンがやりたかったのだが、そこまで行くには、 いろいろと経験を積む必要があった。 飛び入り、ブッキングと場数を踏み、ライブハウスで演奏するということに 慣れなければいけなかった。 当初、コダワリだったアーチトップ・アコギでの弾き語りも、 いくら試行錯誤しても良い結果は得られず、
エレクトリックへと移行せざるを得なかった。
そして、旧相棒 Gibson 120Tを、15年ぶりに引っ張りだして本番に臨むことにした。

最初は、たった一人の、完全なワンマンにするつもりだったが、
コスモスさんにも参加してもらうことにした。

【第一部 Kosmos & Klact】

オープニングは、マイナースウィング。 ジャンゴの曲だ。 最近、テーマ曲として1曲目に演っている。 2曲目、ごきげんまんたん。 作詞:Kosmos 作曲:Klact Jive 風のジャズ童謡に仕上がった。 3曲目、ベサメ・ムーチョ 日本語化シリーズの1曲。 独自のコード進行アレンジ。 4曲目、プツ Klact 自作曲。 正直、自分では気に入ってないので、ソロでは滅多にやらない。 最近では、Kosmos & klact での持ち歌になっている。 ラストのセントルイス・ブルースは、Kosmos さんのモチベーションが高かった曲。 構成も完成度も、持ち歌の中で最高レベルだ。 そして、この日の演奏は、その中でも最高の出来。 このあと、皆さんにハッピーバースデーを歌っていただき、 コスモス作、バースデー・ケーキの蝋燭を吹き消した。 とても嬉しかった。

【第一部 Klact ソロ】

オープニングは、Rock The Jazzy Blues 持ち時間がたっぷりあるということで、ずいぶん羽目を外した演奏で、 10分近くある。 1曲目の選択は重要で、調子を上げていくために、いつもこの曲をやる。 この日の朝の練習で思いついた、三三七拍子を取り入れている。 2曲目、ベルボトマー この日は、持ってるベルボトムの中でも最も裾幅の広い Levi's 684 を履いている。 いつもと違う歌詞を歌ってたり、調子はいい。 3曲目、たなぼた いつもよりテンポ速め。 頭のなか真っ白状態なので、構成がいつもとぜんぜん違う。 中盤のギターと歌の掛け合いのフレーズなど、 そのまま新曲にできるような感じ。 こういうのが即興で出てくるのは好調の証拠。 4曲目、追われ者 これもテンポ速め。 ギターソロの出来がいい。 5曲目、のたうち テンポ今までで最速だと思う。 そして出来も最高。 この日のクライマックスの一曲だと思う。 6曲目、人の勝手 みんなに歌ってもらうため、キーを1音半上げてやっている。 一部のラストを飾る曲としてふさわしく、盛り上がった。

【第二部 Klact ソロ】

1曲目、むなしき愛 ロバート・ジョンソンの曲。 テンポちょっと速めだが、リラックスしてる演奏。 2曲目、素晴らしき世界 俺の特徴の一つである、ルバートによるバラードの代表作。 コード弾き、単音弾きと歌を絡ませるやり方は、 絶対誰にも真似できない独自の世界だと自負している。 3曲目、My Funny Valentine この日唯一の英語曲。 ブッキングでは、基本、日本語の曲をというのがポリシーだが、 持ち歌には英語曲がたくさんあり、また、時期的に、 バレンタインが近いということもあり、取り上げた。 4曲目、スウェード・シューズ チャーリー・パーカーの曲。 どうしてもバードの曲をやりたかった。 しかし、喉の調子は最悪だった。 途中、音程を取るどころではなく、声を出すことすらキツかった。 何とか咳き込むこと無く歌い終えることが出来た。 5曲目、ラウンド・ミッドナイト 喉の調子が収まり、リラックスした演奏。 良い出来だ。 6曲目、京都・オン・マイ・マインド ルバートでやる事が多い曲だが、シャッフルでやっている。 7曲目、京都の夜 ルバートから4ビートに移行するアレンジ。 4ビート部分のテンポが少し遅めなのが残念。 もっと手がもげるぐらい突っ走ればよかった。 8曲目、青い雨 テンポ速め、歌詞が一箇所飛んでる、コード数カ所間違ってる。 この日、一番出来が悪かった曲。 今思えば、この曲を抜けば、破壊にもう少し時間が割けた。 9曲目、破壊 15分の時間配分だったが、7分ぐらいしか残って無く、 大幅に構成変更をした。 と言っても、構成なんて大まかにしか決まってなかったが。 でも、時間が短い割に演奏はとても良い。 この曲にもっと時間を割きたかったなと思う。 10曲目、スウィート・ホーム・京都 最後の曲として定着している曲。 良い出来だ。 歌詞にもアド・リブが混ざってる。

【アンコール】

1回目、Mojo アンコール曲として定着してる曲。 みんな歌ってくれて嬉しかった。 2回目、スタンド・バイ・ミー Gのキーで開放弦を生かして演奏するというパターンを生み出した曲。 日本語化の評判が良い。 3回目、枯葉 今までで一番練習してきた曲。 時間配分が短めだが、まあまあの演奏だと思う。 4回目、Love Me Do アンコールとして用意した曲達は、知名度の高さで選んでいる。 ブルージーなビートルズに仕上がっている。 まだまだ歌えたが、まあ、これぐらいでよかったと思う。 もうちょっと食べたい、ぐらいにしといてもらったほうが良い。

【まとめ】

お客さん、13人、売れた CD 6枚、アンコール4回と、大成功だった。 合計2時間半のステージ、初のワンマンとしては、上出来だったと思う。 反省点としては、曲数が多い。 普段、MC時間など全く考慮に入れていないが、 今回のように(アクシデントとして)しゃべってしまう事も考えて、 余裕をもたせた選曲にすべきだ。 また、演奏中にブリッジが動いたのが非常に残念だった。 やはり気合の入り方が違うので、力加減もいつもよりはるかに大きかったのだろう。 ボリュームノブに手が当たり回ってしまう問題に関しては、 2部からノブを外すことで解決している。 あと、欲を言うなら体調万全で臨みたかった。 波のように襲ってくる焼けつくような喉の痛みと闘いながらでは、 歌的にベストな演奏は不可能だった。 とにかく「最新ライブが最高ライブ」というポリシーは守れた。 何より最高に楽しく演れた。 来てくれた方、来れなくても応援してくれた方、 CD買ってくれた方、プレゼントくれた方、 本当にありがとう。

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